
ここまで何度も、「見ている何か」のお話をしてきました。
そう書くと、見ている側と見られているものが、 別々にあるように感じます。
でも、ほんとうは、そうではないのです。
波と、海。
波は、海の一部。 海の動きそのものが、波です。
「見ている何か」と「思考や感情」も、同じです。
別々にあるように見えて、本当はひとつ。
なぜ、別々に感じるのでしょう。
それは、「わたし」という分け目があるからです。
わたしと、わたし以外。 内と、外。
そう分けているのは、思考です。 思考が、線を引いている。
でも、地図の国境線のように、 その線は、引かれているだけ。 本当はない線です。
「わたし」も、ひとつの大きなものが、 今、この形をとっているだけ。
別々の存在として、 ぽつんとここにいるわけじゃないのです。
頭で「わかろう」としなくていい。
夕焼けを見ていて、時間を忘れた瞬間。 音楽を聴いていて、自分が消えたように感じた瞬間。
その時、「わたし」と「わたし以外」の線が、 ふっと消えています。
その瞬間、あなたはもう知っているのです。
ほんとうは、ぜんぶ、ひとつだということを。
次回は、もう一歩深く。 「ぜんぶひとつ」と聞いた時に出てくる、 よくある疑問のお話です。


