
出来事と感情は、
重なって見える。
だから、切り離すのはむずかしい。
とくに、そこに人が関わると、
思いは強くなる。
「あの人がちゃんとしないから、こうなった」と。
確かに、そう感じる。
けれど出来事そのものを見れば、
ただ、起こっているとも言える。
雨が降る。
濡れる。
そこに感情はない。
一方で、
人が関わると、感情が生まれる。
怒りや悲しみ。
それは自然に湧いてくるもので、
止めることはできない。
ただ、その感情に巻き込まれているとき、
出来事と感情は一つに見えている。
もしかすると、
「今、巻き込まれている」と気づくこと。
それだけで、
出来事と感情のあいだに、
少しの間(ま)が生まれるのかもしれない。


