2026.5.3

見えない変化の中で

がんは、発症までに長い時間がかかる。

 

そのように言われている。

 

しかし、その経過は、

これまであまり実感をもって理解されてこなかった。

 

昨夜、山中先生とタモリの番組で紹介されていた内容は、

その一端をわかりやすく説明してくれた。

 

私たちの体の中では、

がんにつながる可能性のある細胞は、

胎内や生まれて間もない時期から存在しているという。

 

そして年齢とともに、

その数や種類は少しずつ増えていく。

 

ただし、それらがすぐに病として現れるわけではない。

 

多くは、

活動しないまま保たれている状態、

いわば「休眠」のような形にある。

 

では、

何がその静かな状態を変化させるのだろうか。

 

重要なのは、体のもつ力、

とくに免疫の働きが関わっていると考えられる。

 

そしてその働きは、

日々の生活と無関係ではない。

 

食事、睡眠、運動。

それらが整っているとき、

体は本来のバランスを保ちやすい。

 

一方で、

心の状態もまた、

見えにくいかたちで影響しているのかもしれない。

 

強いストレスを経験したあと数年以内に、

がんの発症に気づくという話を耳にすることがある。

 

それが直接の原因かどうかは簡単には言えない。

 

ただ、

心と体がつながっているとすれば、

その関係に目を向けることには意味がある。

 

たとえバランスが崩れたとしても、

整う方向に働く力もまた、私たちの中にある。

 

昨夜の番組では、

手術前後における運動療法の有効性が紹介されていた。

 

体を動かすことが、

回復の流れを支える。

 

その事実は、

私たちの持つ力を静かに示している。

 

これからは、

体だけでなく、心のあり方が注目されるだろう。

 

サイモントン先生が示した視点も、

あらためて見直される時代が来るのではないだろうか。