2026.5.5

治療を選ばなかった患者さん

主治医に「悔しい」と言わせた患者さん。

 

その80代の女性は、昨年の今頃、

膵臓がん末期と診断された。

 

がんは結腸へ浸潤し、腸閉塞を伴って発見された。

その時点で、予後は厳しいと考えられていた。

 

主治医は抗がん剤治療を勧めたが、

患者さんはその道を選ばなかった。

 

自宅に戻り、

家族に見守られながら、

ケイシー療法を取り入れ、

静かな日々を過ごしていった。

 

やがて、変化が現れた。

 

腫瘍マーカーCA19-9は、

1911から1022へと下がり始めた。

 

さらに、首のシミは薄くなり、

黒髪が生えてきたという。

 

一つひとつは小さな変化かもしれない。

しかし、それは確かに体の中で何かが起きていることを示していた。

 

診断から一年。

 

患者さんは今も日々を平穏に過ごされている。

 

主治医にとって、それは

これまでの経験では説明しきれない現実だった。

 

目の前の患者さんを前にして、

思わずこぼれた「悔しい」という言葉。

 

それは単なる驚きではなく、

医学という枠組みを越えて、

何かが起きていることへの戸惑いだったのかもしれない。

 

私たちの体には、

まだ十分に知られていない力があるのではないだろうか。