2023.1.20

今をどう生きるかだ。

今までを振り返ってみると
全ては一瞬の夢のようだ。

人の一生は受胎した時のDNAと
その環境によって決まるとも
いわれている。

たしかに育った環境により、
違うのだ。

高校時代に、同じ年の男の子がいたあるお手伝いさんが
私に「マサルちゃんはいい。おじいさんついているから」
といわれた。

このことがなぜか頭に残っている。

それは、母を亡くして落ち込んでいる私を
元気づけてくれたのか、或いは、そのお手伝いさんの
境遇を嘆いていたのかもしれない。

私の中学時代は卒業して高校へ行く人が
半分、就職をする人が半分だった。

殆どの親はできれば高校に行って欲しい、
と思っていただろう。

私より成績が優秀で就職する友達がいた。

我が家に彼が遊びに来た時に、
高校の紋章が届いていたので、
彼に見せた。

その後で一年後には旅立った母親に
「なんで友達に見せたの」といわれた。

確かにそうだ。

嬉しさのあまりに無神経だったと
今でも覚えている。

ただ、今から振り返ってみると
中学卒でも人並以上に世の中で
活躍している人は大勢いる。

その友達もそうだ。

才覚のある人は
どんな環境でも伸びて行く。

小学生のただの子供からいっせいに出発して、
青春時代を過ごし、
成熟期に入り、
そして老年期を過ごす。

その間、誰もがそれぞれの
生き方をする。

そして、70代に入ると、
また、出発の時点に戻ってくる。

ただの大人として。
生きてきて過程は関係なくなる。

どんな道を歩もうとも、
結局は振り出しに戻る。

大切なのはどの年代でも
どう生きるかだ。