
私とはいったい誰?
この問いに答えるには、
社会的な私が先ず浮かぶ。
それは私の履歴書だ。
何処で、何時、生まれ
小学校から始まる学歴。
週職歴や結婚歴等々。
これは登山で言えば、
登山ルートを示している。
その過程でどんな事に
出会ったか?
それらは、あくまで外見的
なこと。
これから見つめたいのは、
本当の私。
本当の私とは誰。
それは、何時だったかわからないが、
私が私であると自覚した時。
赤ン坊の時には、私はいなかった。
私と外の世界は一つだった。
それが「まさる」という自分の
名前を呼ばれている内に、それは
何時だったのだろうか?
私という自覚が芽生えた。
これは私のおもちゃだ。
ただ泣き、笑っていた
無邪気の私とさよならな
した日だ。
生まれながらに、私と他人を
区別していたわけではない。
そこから人生という楽しく、
苦しい旅が始まったのだ。


