2026.4.27

眠れない夜にも、ここにある

前回は、身体の声と一緒にいるお話をしました。

今回は、心の疲れと、 眠れない夜のお話です。

 

心も、疲れる

 

身体が疲れるように、 心も疲れます。

人と会った後。 気を使った後。 ニュースをたくさん見た後。

身体は動いていなくても、 心は、ずっと働いていることがあります。

 

気づきにくい

 

心の疲れは、 身体の疲れよりも、気づきにくいものです。

「疲れた」と感じる前に、 イライラしたり、 何もしたくなくなったり、 急に悲しくなったりする。

それは、もしかしたら、 心が「もう休ませて」と言っているのかもしれません。

 

何もしない、という休み方

 

身体は、横になれば休めます。

でも、心は、横になっても 動いていることがあります。

スマホを見ている。 明日のことを考えている。 昨日のことを思い出している。

心を休ませるには、 情報も、考えごとも、 少しだけ、横に置く時間が必要です。

ぼーっとする時間。 窓の外を眺める時間。 お茶をすする時間。

 

「何もしていない」ように見えるその時間が、 心にとっては、いちばんの休みです。

 

眠れない夜のこと

 

夜、布団に入っても、 頭がぐるぐるして眠れない。

そういう夜が、誰にでもあります。

明日のこと。 言われた一言。 うまくいかなかったこと。

考えても、答えは出ない。 それでも、思考は止まらない。

 

眠ろうと、しなくていい

 

眠れない時、 「早く眠らなきゃ」と思うほど、 余計に眠れなくなります。

眠ろうとする力みが、 眠りを遠ざけてしまうのです。

だから、眠れない時は、 眠ろうとしなくていいのです。

ただ、横になっているだけでいい。 目を閉じているだけでいい。

それだけでも、身体は休まります。

 

思考は、止められない

 

「考えるのをやめよう」としても、 思考はなかなか止まりません。

止めようとすればするほど、 かえって動き出します。

止めなくていいのです。

思考が動いているのは、 心臓が動いているのと、同じです。

勝手に動いている。

それを、止めようとしなくていい。

 

思考を、見ている何か

 

夜、思考がぐるぐるしている時、 思い出してみてください。

その思考に、気づいている何かがあります。

3回でお話しした、 「気づいている自分」です。

思考は止まらない。 でも、それを見ている何かは、 ぐるぐるしていません。

ただ、静かに、そこにあります。

 

暗闇の中で

 

眠れない夜の暗闇は、 少しだけ怖いことがあります。

ひとりだ、と感じる。 世界に取り残されたような気がする。

でも、その暗闇の中にも、 気づいている何かは、ちゃんといます。

暗闇を感じている。 心細さを感じている。 眠れないことに気づいている。

その「気づいている何か」は、 あなたを置いていきません。

どんな夜にも、ここにいます。

 

朝は、必ず来る

 

眠れなくても、 ぼんやりしていても、 朝は必ず来ます。

そして、朝が来たら、 また少し、空気が変わります。

完璧に眠れた夜じゃなくても、 大丈夫。

眠れなかった夜も、 ちゃんと、過ぎていきます。

 

次回予告

次回は、心がしんどい時に、 人とどう関わるか、 あるいは、ひとりでいることについて、 お話ししてみたいと思います。

しんどい時、人に会うのは疲れる。 でも、ひとりでいるのも、つらい。

そんな時の、ちょうどいい距離のことを。

もし今夜、眠れなかったら、 眠ろうとしなくて大丈夫です。

ただ、横になっているだけで、 ちゃんと、休めています。

そして、それを見ている何かが、 ずっと、そばにいます。