催眠で「痛み」をコントロールする
4つの方法とは、
1)痛みの要素となる筋肉の緊張をほぐす。
どんな痛みも何らかの筋肉の緊張がある。
その程度は大きいものでも、一部でしかない場合も
常に筋肉の緊張を伴う。
2)分離
自分自身をある方法でその痛みから切り離すのだ。
重傷な人が「あの時の痛みは覚えていません。
まるで私が自分の外側にいて起こっていることを
眺めているようでした」この様なケースが分離だ。
自分を切り離して、イメージで旅行に行ったり、
好きな運動をしたり、空想の外国旅行やスキーを
楽しむのだ。
3)代理形成
この方法は、体の一部分を冷たくイメージする。
その部分を氷で冷やして冷たくして感覚を鈍くする。
また、痛みを体の別の部位に移すこともイメージを
使って可能になる。歯の痛みを足先に移し、爪の
先にまで移して、爪切りで痛みを切り取ってしまう。
4)イメージ療法
痛みを、色、大きさ、量、密度などで表現する。
痛みの部位が「真っ赤」なら、その色を変えると
苦痛は少なくなる可能性がある。赤の所を青で
上塗りをする。
やけどの患者に「からだが冷たくて気持ちがいい、
冷たくて気持ちがいい」この暗示を繰り返す。
このことで痛みも少なく、治りも早い。
このような方法で大切なことは、痛みに
自らが影響を与えられることを知ることにある。
痛みのイメージや痛みの体験を変えるために
できたことはすべて、痛みとそれに伴う苦痛を
緩和してくれる。
痛みに翻弄させているだけではなく、自分でも、
痛みをコントロールできる。
その為には工夫が必要となる。