催眠療法の効果を判定するには、
個々の例だけではなく、比較試験が
必要になります。
そのためのRCTといわれる
無作為比較試験が必要とされます。
これを個人で行うのは
とても難しいのです。
何が難しいのか。
それはそれだけの症例数を
一定期間に集めることが
不可能だからです。
統計処理するためには、
一般的に30例以上と
云われています。
あるテーマでこれだけの
人数を一定期間に実施する
のが困難だからです。
これは催眠に限らず、
補完・代替医療では
同じことが言えます。
患者さんは「この治療はどれくらい
効果があるのですか」と尋ねます。
「効きます」と厳密に答えるには、
このような無作為試験により
結果を出す必要があります。
催眠療法によるRCTはドイツの医学部で
行なわれ原著論文になっています。
「虚血性心疾患に対する催眠療法の
効果:RCT」(2017年)では、90名
が登録されました。
催眠を受ける群と偽催眠を受ける群に
わけられました。
発作は真催眠群5.6%、偽催眠群2202%
入院必要者は真催眠群11.1%、偽催眠群3101%
うつ病の改善は真催眠群55.6%、偽催眠群22.2%
不安症状の改善は真催眠群66.7%、偽催眠群28.9%
日本でもこの様な研究は大学病院や
医療センターなどで発表されています。
それらにより、催眠療法の効果を
客観的に証明されようとしています。
医師による催眠療法基礎セミナーは
5月27・28日、ライブでもオンラインでも可能です。
https://saimin-c.com/seminar/2023-5-27/