2025.5.8

 PTSD(心的外傷後ストレス障害)という言葉は聞いたことがあると思います。

トラウマ体験が脳に深く刻まれ、心の奥でくすぶり続ける。それがPTSD(心的外傷後ストレス障害)です。

ふとした音や光景が、まるでタイムスリップのように過去の恐怖を呼び起こす。

この本態は脳の“扁桃体”が過剰に反応し、

“前頭前野”がその暴走を制御できなくなっている状態です。

ここに、催眠療法が希望の光として浮かび上がります。

催眠状態では脳波がアルファ波やシータ波へと変化し、

心が静かにほどけていきます。

すると、前頭前野の活動が高まり、

扁桃体の興奮が抑えられるため、

恐怖記憶を「安全な場所から見つめ直す」ことが可能になります。

催眠療法では、トラウマの映像をやさしく再構成し、

「もう過去は今ではない」という安心を潜在意識に届けていきます。

これは、単なる記憶の書き換えではなく、

脳のネットワークを再調整する働きとも言えるのです。

人は、どんなに深い傷も、

脳が癒しを受け入れたときに変わり始めます。

催眠療法はその扉を、そっと、やさしく開くカギになるのです。

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