認知的不調和という言葉がある。
この言葉は、社会心理学における概念の
ひとつで、矛盾する認知を同時に抱えた状態、
また、その際に覚える不快感やストレスの
ことを指します。
アメリカの心理学者レオン・フェスティンガー氏によって
提唱されました。
自分の中に矛盾する二つの認知が
生じた時に現れます。
認知的不協和から生じる不快感によって、
人は自らの第度や行動を変容させている、
と考えられているのです。
そして、不協和を解消させたいがために、
過去の認知または新しい認知のいずれかを
否定する傾向があります。
例えば、「ダイエットをしたい、でも、
カロリーの高い物を食べたい」
或は、
「煙草を吸いたい、でも、体に悪い」
私たちの中にはこの様に
矛盾をした考えや行動jが多々あります。
催眠療法ではこの様な二つの矛盾した
認知を、パーツセラピー(分身療法)
として取り扱います。
それぞれを人格を持った存在として
平等に認めて、それぞれの言い分を聞き、
そこでの妥協点を見いだす手法です。
この手法は私たちの中にある、
前に進みたい、でも、怖いなど
多方面で応用されています。