五月晴れの、森の中。爽やかな風に包まれて、
静かな穏やかな時間が流れて行きました。
「このままガンが治らなかったらどうしよう…」
そんな思いにとらわれ、多くのガン患者さんが抱く想いです。
そして、多くのガン患者さんが、病と向き合う時、肉体の回復ばかりを願い、
治療法を探して右往左往します。
もちろん、それは当たり前、自然なことです。
しかし、それだけに囚われてしまうと、
大切な“気づき”を見失ってしまうのです。
補完・代替医療も含めて、具体的に何をすればいいのかを
模索します。
世の中には情報が溢れかえっています。
SNSでこれでもか、これでもか、と鷹が狙った獲物を
捉えようとするように、情報をガン患者さんに集中して提供します。
その情報の中で溺れてしまう程です。
しかし、本当の意味で、病が私たちに伝えようとしていること
それは「魂の存在に気づいてほしい」というメッセージかもしれません。
病は、肉体だけでなく心をも揺さぶり、
日常のあたりまえを一つずつ手放させてくれます。
それは苦しみであると同時に、
意識を内側へと向けるきっかけでもあるのです。
「私は何のために生きているのか」
「この体を超えた私とは、何者なのか」
命の原点に立ち返り、忘れていた本当の自分に
思いを馳せた時。
そんな問いが心に芽生えたとき、
あなたはすでに選択の道を歩きはじめています。
肉体の治癒とは別に、魂はいつでも癒され、
磨かれ、光輝いていきます。
病は敵ではなく、
神の計らいの中にある“魂へのギフト”。
そこに気づいたとき、あなたの生き方は、
静かに、しかし確かに変わりはじめる筈です。