ティモシー・フリークの著書
「気づきの扉」の最後のページは
大きな文字で「目を覚ましてください」
とだけ書かれている。
目を覚まして下さい、の意味とは。
それは集合的昏睡状態を真の人生だと
誤解すること。
それは、ラメッシのいうところの
「聖なる催眠」から目を覚ましなさい、
ということだ。
「気づきの扉」を訳された川瀬 勝氏は
訳者あとがきで、生きているのはそれだけで
奇跡であり、これほど荘厳な神秘はない。
そして、人の真の姿は人ではなく、
永遠の意識という存在であるならば、
誰もが個々の人間としての人生/夢を
紡ぎ出しながら、すべてを包含する
この世界そのものへの無窮の愛を感じ
ながら生きていける。
この様に述べている。
集団的催眠状態は覚める時がある。
それは、東日本大震災の時であり、
コロナ禍の状態の時に、人間は無力
であると感じる。
その無力感がエゴを一時的に崩壊させる
ので、真の人間を感じられる。
そこには一体感があり「誰もがひとり
ではありません」という世界が拡がる。
時が経つと、また、元の状態に
戻って行く。
この繰り返しが、多分、続いて
いくのだろう。