2026.4.20

感情はお客様の様なもの

前回は、「考えている自分」と「気づいている自分」のお話をしました。

今回は、感情のお話です。

 感情は、急にやってくる

誰かの一言に、ふっと胸が痛くなる。
うまくいかない日の夕方、なんだか苛立ってくる。

感情は、頼んでもいないのにやってきます。
しかも、気づいた時には、もう中にいる。

「中」にいる時

悲しい時、自分そのものが悲しみになっている。
怒っている時、世界ぜんぶが怒りの色になる。

感情と自分の間に、すきまがない。
「わたしは悲しい」ではなくて、
「わたし = 悲しみ」になっている。

だから、苦しいのです。

 ふと、すきまができる

でも、どんな感情も、
ずっと同じ強さでは続きません。

泣いている途中で、窓の外を見る。
怒っている最中に、お腹が空いていることに気づく。

その瞬間、ふっとすきまができる。

「あ、わたし、悲しんでたんだ」

そう気づいた時、
あなたはもう、悲しみの中だけにはいません。

「外」は、遠くじゃない

「外から見る」と聞くと、
感情から離れる、冷たいイメージがあるかもしれません。

でも、そうじゃない。

悲しみは、ちゃんとそこにある。
感じていい。泣いていい。

ただ、それを感じている何かが、
感情そのものじゃないことに、気づいているだけ。

 感情は、通り過ぎていく

感情は、雲のようなものです。

空に重い雲がかかっている時、
空ぜんぶが曇っているように見える。

でも、空そのものは、曇っていない。
雲が通っているだけ。

悲しみも、怒りも、不安も、
来て、去っていきます。

それを見ている何かは、
ずっと、ここにあります。

 ちいさな問いかけ

強い感情が来た時、もし余裕があれば、
こう聞いてみてください。

「今、これに気づいているのは、誰だろう」

答えは出なくて大丈夫。

問いかけた瞬間に、ほんの少し、
すきまができます。

 次回予告

次回は、この「見ている何か」が、
普通に生きていることと、
どう関わっているのかをお話しします。

今、感じている何かがあるなら、
それを感じているのは、誰でしょう。