2025.8.23

【連載①:催眠療法入門】第6回:催眠で変わる心と体

「心が軽くなった」「体の痛みが和らいだ」

これは催眠療法を体験した多くの方が語る言葉です。

催眠が不安や痛みといった症状に変化をもたらすのは、

単なるリラクゼーション効果ではなく、

潜在意識の力を直接活用しているからなのです。

潜在意識と心身のつながり

私たちの体は、無意識の指令に強く影響を受けています。

緊張すると肩がこる

不安を感じると胃が痛む

嬉しいと自然に笑顔が出る

これらはすべて「心が体を動かしている」例です。

潜在意識は感情の源であると同時に、

自律神経やホルモンの働きにも影響を与えています。

自律神経では副交感神経が優位になります。

ドーパミンやエンドルフィンが増えるのです。

催眠での変化

催眠状態に入ると、潜在意識は柔らかく開き、

普段の思考では届かない領域に働きかけられます。

不安や恐怖症:潜在意識に根づいた「危険」という思い込みを書き換え、

安心感を育む。

慢性痛の緩和:痛みの「感じ方」に変化を与え、

過剰な反応を静める。

不眠の改善:心の緊張をほどき、

自然な睡眠のリズムを取り戻す。

つまり、催眠は「心」を通じて「体」を癒す橋渡しとなるのです。

潜在意識が「心」と「体」を結んでいるので、

総工性

実際のイメージ

例えば、心に重い石を背負っていると想像してください。

歩くのも大変で、体に痛みが出るかもしれません。

催眠療法は、その石を一つひとつ下ろしていくようなものです。石が軽くなれば、自然と体も軽やかに動き出します。

私たちは「ソマティクヒーリング」という手法を用いて、

催眠下で体の細胞に働きかける事で、体の不調を調整します。

催眠療法は「症状そのもの」を直接消す魔法ではありません。

しかし、心と体をつなぐ潜在意識に働きかけることで、

症状の背景をゆるめ、癒しのプロセスを加速させるのです。