2025.8.22

【連載①:催眠療法入門】第5回:暗示療法とは何か?

「言葉には力がある」と言われます。

心に響いた一言で勇気をもらったり、

逆に誰かの言葉で深く傷ついた経験は、

誰にでもあるのではないでしょうか。

催眠療法の基本である「暗示療法」は、

この“言葉の力”を意識的に活用する方法です。

暗示とは?

暗示とは、言葉やイメージを通じて心に影響を与える働きです。

特に催眠状態では、潜在意識がオープンになっているため、

暗示が深く浸透しやすくなります。

例として、

「あなたはリラックスしています」 → 実際に体が緩み、呼吸が落ち着く

「自分にできる」 → 行動のブレーキが外れ、前に進みやすくなる

暗示療法の特徴

暗示療法には、いくつかの重要なポイントがあります。

ポジティブな方向性

 否定形よりも肯定形を用いることで、潜在意識が受け入れやすくなります。

 潜在意識は否定形がわからない、と云われています。

繰り返しの効果

 同じ暗示を繰り返すことで、潜在意識に新しいパターンが刻まれます。

  繰り返す事により習慣化されやすくなります。

イメージとの結びつき

 言葉に加えて映像的なイメージを伴うと、暗示はより強力になります。
イメージは見る、聞く、感じる、味、臭いの五感なのです。

催眠療法と暗示

催眠療法では、クライアントを催眠状態に導いた上で、

必要に応じた暗示を与えます。

たとえば:

禁煙:「タバコの煙はもう必要ない」

自信回復:「あなたの内側から力が湧き上がる」

痛みの緩和:「体の感覚がだんだん軽く、楽になっていく」

暗示は外から押しつけるのではなく、

その人の望みと調和する形で用いられるため、

自然な形で潜在意識に受け入れられていきます。

日常での気づき

実は、私たちは普段から「自己暗示」を使っています。

「どうせ無理だ」と言えば、本当に力が出ません。

「やってみよう」と言えば、意外にうまくいくこともあります。

日常の言葉づかいに少し意識を向けるだけで、

自分自身を支える暗示を取り入れることができるのです。

催眠療法のプロフェッショナルな出発点は、
8月22日(金)20時~「​催眠療法はじめての一歩​」

当日、思いたったら申し込んで下さい。