2025.8.18

【連載①:催眠療法入門】第2回 潜在意識と心の仕組み

私たちが日々の生活で受け取る情報は、

意識的に選び取っているようでいて、

実はその大半が「無意識のフィルター」(RS)を通じて処理されています。

私たちは、とてつもない情報量の中にいるので、脳での消費エネルギーを
減らすためだと云われています。

心理学ではこれを 選択的注意 と呼び、
脳科学では 前頭前野(判断や意思決定を司る領域)と
扁桃体(感情を司る領域)
 の働きが深く関係しています。

例えば、同じ状況を体験しても、人によって感じ方や記憶の残り方が違うのは、

このフィルターの影響によるものです。

言い換えれば、私たちの「現実認識」は外部情報そのものではなく、

脳が作り出した「解釈された世界」にすぎないのです。

ですから、私たちは真実を認識しているのではない、
という言い方も出来ます。

催眠療法の視点から見れば、

日常生活そのものが一種の
「世界的催眠」と言えます。

社会的常識や教育、家庭環境から与えられた暗示が積み重なり、

潜在意識の奥に刷り込まれていく。

私たちの意識は、外部から98~99%得ています。

その結果、「自分はこういう人間だ」「こうするしかない」といった

制限的な思い込みが形成されます。

殆どのことは「世界的催眠」による
思い込みなのです。

この仕組みを理解すると、
「私は本当に自分自身の選択で生きているのか?」

という根本的な問いが浮かびます。

そして、この問いこそが、外部の暗示に流されずに

 自分の本質に基づいて生きる第一歩 になるのです。

催眠療法の出発点は、8月22日(金)20時~

「​催眠療法はじめての一歩

意識の仕組みを知ることが出来ます。