私たちが日々の生活で受け取る情報は、
意識的に選び取っているようでいて、
実はその大半が「無意識のフィルター」(RS)を通じて処理されています。
私たちは、とてつもない情報量の中にいるので、脳での消費エネルギーを
減らすためだと云われています。
心理学ではこれを 選択的注意 と呼び、
脳科学では 前頭前野(判断や意思決定を司る領域)と
扁桃体(感情を司る領域) の働きが深く関係しています。
例えば、同じ状況を体験しても、人によって感じ方や記憶の残り方が違うのは、
このフィルターの影響によるものです。
言い換えれば、私たちの「現実認識」は外部情報そのものではなく、
脳が作り出した「解釈された世界」にすぎないのです。
ですから、私たちは真実を認識しているのではない、
という言い方も出来ます。
催眠療法の視点から見れば、
日常生活そのものが一種の
「世界的催眠」と言えます。
社会的常識や教育、家庭環境から与えられた暗示が積み重なり、
潜在意識の奥に刷り込まれていく。
私たちの意識は、外部から98~99%得ています。
その結果、「自分はこういう人間だ」「こうするしかない」といった
制限的な思い込みが形成されます。
殆どのことは「世界的催眠」による
思い込みなのです。
この仕組みを理解すると、
「私は本当に自分自身の選択で生きているのか?」
という根本的な問いが浮かびます。
そして、この問いこそが、外部の暗示に流されずに
自分の本質に基づいて生きる第一歩 になるのです。
催眠療法の出発点は、8月22日(金)20時~
「催眠療法はじめての一歩歩」
意識の仕組みを知ることが出来ます。