神話と宗教、そして催眠――これらは一見、まったく別のもののように思えます。
しかし、よく見ていくと、
実は深い共通点があるのです。
今日は「神と人をつなぐ道」としての、
それぞれの役割を見ていきましょう。
神話とは「神の物語」、
宗教とは「神と人とのつながりを体系化したもの」と言えるでしょう。
そして、催眠は「潜在意識を通して神の領域へと心を開く」
体験ができるのです。
一見異なるように見える三つは、
実は深くつながっています。
神話と宗教の共通点
神話は、古代の人々が「神聖なもの」と出会った体験を
物語にしたものです。
宗教というのは、もともと誰か一人の「神聖な体験」から始まったものです。
例えば、山の上で光を見た、深い瞑想の中で声を聞いた――そうした体験です。
けれど、それを体験したのは限られた人だけ。
もしその人だけの体験で終わってしまったら、他の人は同じ感覚を味わうことができません。
そこで宗教は、まるで 「レシピ」 のように、
その体験を再現する方法をつくりました。
「この祈りの言葉を唱えましょう」
「この儀式をみんなで行いましょう」
「この場所に集まって心を静めましょう」
そうすれば、特別な人だけでなく、
共同体全体が「神聖な感覚」を共有できるようになるのです。
たとえるなら、ある人が偶然にとても美味しい料理を作り出したとします。
その味を広めるために「レシピ」を書き残せば、
誰もがその料理を再現して楽しめます。
宗教は、神聖な体験を「共同体で分かち合うためのレシピ」なのです。
つまり神話も宗教も、本質的には
「人間と神とを結ぶための意識の道」を示しているのです。
催眠と神話的・宗教的体験
催眠状態では、顕在意識のざわめきが静まり、
潜在意識の奥に眠る「普遍的なイメージ」に触れることがあります。
それは光や神聖な存在として現れたり、
懐かしい声や温もりとして感じられることもあります。
古代の神話に出てくる神々や宗教的儀式での神体験と、
現代の催眠体験には、同じ「根源へのアクセス」という共通点があるのです。
人間と神との関係
私たち人間も、潜在意識を通して神とつながっています。
催眠は、そのつながりを意識的に体験し直す方法であり、
「神とどのような関係を築くか」を問い直す機会となります。
神を畏れるのではなく、
神と共に生きる道を選ぶとき、
催眠は私たちをより自由に、
より愛に満ちた方向へと導いてくれるのです。
神話、宗教、そして催眠、
それらは異なる形をとりながらも、
いずれも「人間と神をつなぐ道」として働いています。
催眠を深めることは、自分と神との関係を深めることでもあり、
その可能性は限りなく広がっています。
9月6・7日(土・日)10~19時
「催眠療法基礎セミナー」
ここからが催眠のスタートです。