2025.9.17

「ガンと催眠療法」【第6回:イメージ療法とガン治療の可能性】

「ガン」と聞くと、多くの人は恐怖や不安を覚えます。

 

けれども、治療に向き合う中で大切なのは、

その恐怖に心を支配されず、

自分の内側から回復の力を呼び覚ますことです。

 

 

誰もがレジリエンス(自発的治癒力)を持っています。

 

その方法のひとつが「イメージ療法」です。

 

光のイメージ療法

 

イメージ療法は、五感を使って心の中に映像を描き出す方法です。

 

たとえば催眠の中で「やわらかな光が体を包み込む」と

想像してみましょう。

 

その光は血流に溶け込むように広がり、

細胞ひとつひとつを温め、整えていく。

 

ただの想像に思えるかもしれませんが、

脳はそのイメージを現実と区別せず、

自律神経や免疫の働きに影響を与えます。

 

脳の働きとして、現実とイメージの区別が、

出来ないのです。

 

痛みが和らいだり、

不安が静まったりするのは、

まさに心と体が一体となって動いている証拠です。

 

催眠とイメージの関係

 

催眠は、こうしたイメージをより鮮明に、

そして安定して体験できるようにサポートしてくれます。

 

顕在意識のざわめきが静まり、

潜在意識の扉が開くとき、

イメージは単なる空想ではなく「体験」へと変わります。

 

その結果、心は落ち着きを取り戻し、

体の回復力が後押しされるのです。

 

ガン治療の可能性

 

医学的治療は欠かせません。

 

しかし、心の中に「希望の光」を持つことは、

治療をより前向きに受けとめる力になります。

 

光のイメージは、恐怖に覆われた心をやさしく照らし、

「私は大丈夫」という感覚を取り戻させてくれます。

 

結び

 

イメージ療法は、ガンと向き合うあなたの

「心の薬」となり得ます。

 

光を思い描くシンプルな方法からでも、

心と体のバランスは確かに変わっていきます。

 

次回は、さらに一歩進んで「がん細胞との対話」や「未来からの統合」など、

より広範囲に応用できるイメージ療法の世界をご紹介します。