2024.12.26

「エンド・オブ・ライフ」

世の中で偶然なことは
起こらないと信じている。

私の根底にある思いだ。

朝日新聞に「惜別」
という定期的な記事がある。

12月21日(土)の「惜別」
には、大ファンだった登山家、
中島健郎さんの記事が載っていた。

その横に「佐々涼子」さんの記事が
並列されていた。

何となく聞き覚えのある方だと
思い、その文章を読んだ。

その記事の中で末期がん患者を
描いた「エンド・オブ・ライフ」
の著者だとわかった。

キンドル本で探すと、
なんと既に購入済みだった。

読み始めると思い出して来た。

その中舞台となった「渡辺西賀茂診療所」は
現在も存在しているのがわかった。

末期がん患者を在宅で看取る内容だが、
患者の立場と医療者の立場が交錯する
ように書かれていた。

読みながら終末期医療の考え方が
随所に散りばめられていて、うなずいた
部分が多かった。

特に、亡くなった患者に家族の方達が
拍手する場面が確か二か所程あった。

今までこの様な臨終の場面に出会ったことは
なかったので、印象に残った。

この記事の中で、9月1日56歳で旅立った
と書かれていた。

生前、「在宅で逝く自分を想像できない」と
語っていたそうだ。

だが、2年弱、自宅で夫に手厚いケアされ、
息子2日にも見守られ息を引き取った」
と最後に書かれていた。

笑顔の写真の横には、
衰えゆく自宅のベッドの上でも、
「楽しい人生で全く後悔はない」
「ありがとう」と毎日夫に伝えて
いた。

佐々さんに拍手だ。

この本の中にはいろいろな患者が
登場するが、佐々さん自身が最高の
患者であることで多くの人たちに
勇気を与えるだろう。

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