2026.3.10

雪は何も言わない

今、窓の外では雪が降っています。

 

静かに、

音もなく降っています。

 

ひとひら、ひとひらと舞い降りて来ます。

 

その雪を、しばらく眺めていました。

 

ふと、思いました。

 

雪を見ているのは、

誰なのだろう。

 

もちろん、

「私が見ている」と言えば

それで終わりなのかもしれません。

 

でも、少し静かにしていると、

不思議な感じがしてきます。

 

雪はただ降っています。

 

そして、

それを見ている何かがあります。

 

その「見ているもの」は、

名前もなく、

形もありません。

 

普段の私は違う感じがします。

 

ただ、気づいているだけです。

 

雪が降っていることを、

静かに知っています。

 

そのとき、

ふと思いました。

 

もしかすると、

私たちが「私」と呼んでいるものよりも、

 

この静かに見ているものの方が、

本当の私なのかもしれない、と。