
今、窓の外では雪が降っています。
静かに、
音もなく降っています。
ひとひら、ひとひらと舞い降りて来ます。
その雪を、しばらく眺めていました。
ふと、思いました。
雪を見ているのは、
誰なのだろう。
もちろん、
「私が見ている」と言えば
それで終わりなのかもしれません。
でも、少し静かにしていると、
不思議な感じがしてきます。
雪はただ降っています。
そして、
それを見ている何かがあります。
その「見ているもの」は、
名前もなく、
形もありません。
普段の私は違う感じがします。
ただ、気づいているだけです。
雪が降っていることを、
静かに知っています。
そのとき、
ふと思いました。
もしかすると、
私たちが「私」と呼んでいるものよりも、
この静かに見ているものの方が、
本当の私なのかもしれない、と。


