2026.3.9

ただ一羽のサギ

若葉台団地の貯水池。

一羽のサギが立っている。

風はなく、

水面は静かだ。

サギは動かない。

ただ、そこにいる。

水面にも、

もう一羽のサギ。

どちらが本物だろう。

しばらく見ていると、

その問いさえ消えていく。

ただ、サギがいる。

ただ、水がある。

ただ、時が過ぎていく。

それだけで

十分なのかもしれない。