欲の無い人をご存知ですか。
いわゆる有名人というか、
世間で名の知られている人で、
欲の無い人って誰だろう。
私は吉本武史エリクソニアンが
そうなんだと思っている。
吉本さんは催眠療法士の中でも、
類まれな優秀であり、自我の少ない
人だとかってに思っている。
もう一人が村上春樹さんだ。
今までの「ノルウェーの森」とか、
最近では、「不確かな壁その街と」、
話題の映画化された「ドライブ・マイ・カー」
の「女のいない男たち」を読んでも、
本の印象が頭に残らない。
要するに、自分の感性が鈍いだけ
なのだ(笑い)。
以前、知り合いの人が「ノルウェーの森」が
すごくいい、と話していてもどこがいいのか、
さっぱりわからないし、今でも一体どんな
ストーリーだか全く浮かばない。
最近、私の知り合いでガン患者さんの
ために地道に活動されている尊敬する
Oさんがフェースブックで
この様記事を書いていた。
村上春樹の対談本「みみずくは黄昏に飛びたつ」
について「最近で半分ほど読んだけれど、これほど
衝撃を受けるとはおもわなかった」
どんな本なのだろうかと、早速「キンドル」で
購入して読み始めた。
どんな衝撃的な内容なのだろうか、
と期待しなが読んで行く。
別にそんなに「心に響く」恰好いい言葉が
飛び出してくるのではない。
ただ、半分くらい読んで気づき始めた。
村上さんはとても正直な人なんだ。
他に流されず自分と向き合っている人
なんだ。
だから、最初の頃は文壇の王道に乗って
いないので、随分と叩かれたらしい。
それに、村上さんは、欲が少ないのだ。
本が売れて、流行作家になったら、
格好いい言葉を話して、マスコミにも
登場して・・・・・
そう思っていたら、どうも日本に居て
流行作家でいることに居心地が悪くなり、
イタリアで生活していたらしい。
対談本の中でも、「私が、私が」という
部分が見当たらない。
ペルソナ(周囲に見せる自分)が少ないのだ。
とはいえ、好き嫌いははっきりしていても、
人の悪口や批判などはしない。
これほど有名な人なのに、名声とか、名誉とかを
追い求めない稀有な人なんだと驚いた。
3月29・30日(土・日)
「Dr 萩原の催眠療法基礎セミナー」
100回記念、お待ちしております。