がんの治療は、手術、抗がん剤、放射線、免疫療法、
といった、身体をターゲットにした治療であり、
心理療法あこれらの治療と同時に捉えられることは
ありません。
河合隼雄先生は、
「心理療法が消去法的に選択されており、
心理療法から身体が排除されている」と
指摘されています。
心理療法は、消極的に選択されており、
心理的な問題が生じない限り、医学的な
治療で十分とされてしまうのです。
心理療法はガン患者さんがいわゆる一般的な
西洋医学の治療を受けられた後の精神的な
不安などを支える立場に置かれている。
しかし、ガンに対して精神的なサポートを
もっと積極的に進めた人がいる。
その人の名は、カール・サイモントン(1942~2009)だ。
アメリカの精神腫瘍学者であり、精神社会腫瘍学・精神神経
免疫学の先駆者とされ、「ガンのサイモントン療法の創始者」
だ。
私はサイモントン先生の日本でのリトリートに3回ほど
参加する機会を得た。
一言で言えば、「心でガンを治す」ということだ。
もっとも、私がリトリートで受けた印象では、
「心でガンを治す」というより、ガン患者さんが
いかに心の安定・平安さを保つにはどうしたら
いいのか、という点にシフトしていたように
感じられた(あくまで私の私感ですが・・・・)
この分野では、殆ど発展がみられない。
心と体はつながっているのだから、
もっと、もっと、心の持ち方で
ガンに対峙してもいいのでは。
精神的にガン患者さんを支える、
この立場から一歩前進して、精神的に
ガンは治せる。
実際に世の中には「ガンを自然治癒させた」
いわゆるガンサバイバーの人は多数いる。
この分野にチャレンジしたい。