年を取れば、より精神的にも
進化するのだろうか。

あるいは、もっと「マシ」な
人間になると勝手に思ってきた。

ところが、一向にその気配さえ
感じられない。

相変わらず、直ぐにカッカする。

少しましになったのは、
悪口の回数が減ったくらいだ。

後は社会的な立場に拘らなく
なった。

それは、自分からそうしたのではなく、
自然にそうならざるを得ないからだ。

年と取って変わったのは、
「あきらめ」だ。

それは死に一歩、いっぽ近づいて
いるということだ。

死を意識しない人は殆どいない。

ただ、20代、50代、70代では
違うだろう。

実はこの「あきらめ」は
生き方を楽にしてくれる。

楽とは楽しいのではなく、
肩の重荷が軽くなる感じだ。

あきらめは「エゴ」が
とても関わっている。

エゴが小さくなれば
なるほど、拘りが少なくなる。

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